アトピーの子供を持つ親御さんに伝えておきたいこと
※最初に注意・必ずお読みください※
私は医療関係者ではありません。
自身が生まれつきの重度のアトピー患者であるという事実だけで書いています。
治療に関しては医師の指示を仰いでください。
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自分がアトピーの場合、自分で対処するから身体の状況ってある程度把握できるのですが、振り返ってみると、自分で使用する薬や治療法を選択できるのってある程度大人になってからだったかなと思うのです。
そして、薬や痒みが日常生活にもたらす影響は見た目以上に大きいです。
ご自身がアトピーではなく、子供がアトピーの親御さんにはそこのところに留意して治療を進めていってあげて欲しいのです。
『かゆみ』について
一過性の皮膚炎と違って、アトピーのかゆみは症状の一部でしかありません。
「掻くと酷くなる」は事実であっても、
「掻かなきゃ治る」訳ではありません!!!
「掻くからアトピー」なのではなく「アトピーだから痒い」なのですから。
掻くのを叱られるのはストレスを増長するだけです。
病状が悪化しているという心配をするならまだしも、「掻くのが悪い」「掻くから治らないんだ」等の、意志の弱さが原因であるかのような責め方を口にする人がいますが絶対にやめてあげてください。特に子供に対して、病気を根性論でどうにかしようとするのは酷です。(大人は、生活習慣病など、ある程度自業自得の病気もない訳ではないので…)
ストレスについて
10代以降など、後天的にアトピーになった人は何かしらきっかけや原因があって、それが改善されると数年で症状がおさまってきたりしている話をよく聞きますが、生まれつきもしくは乳幼児からアトピーを抱えている子供は状況が違うと思います。
肉を食べるからだとか、温泉水を飲めだとか、運動をしないからだとか、便秘?乳酸菌?だとか言って健康食品だとかサプリメントだとかを勧めてくる輩が後を絶ちませんが、離乳食と母乳の段階でアトピーになってる子に何言ってるんだとしか。
身体システムの異常(アレルギー反応)などの身体的内部要因、アレルゲンの過剰摂取(ほこりやダニ)などの外的要因、そしてストレスなどからくる精神的内部要因、これらすべてがアトピーを悪化させます。
そして多くの場合、医者(特に皮膚科医)が介在できるのは身体的要因のみです。
医者に言わせれば「アトピーは治療できる」はずなのに、大人になってまで抱えたままになる人がいるのは、どれか一部のみの治療しかしていないケースがあるからなのかなと考えられます。
外的要因の排除とストレスの緩和は家庭環境が大きく影響します。
そこは親御さんがフォローしてあげて欲しいです。
子供のアトピーが悪化して酷くなっている時はストレスが過剰にかかっている可能性が多いのですが、基本的に皮膚科医はココロのケアはしてくれませんので、皮膚科医任せではなく大人の家族が精神的な支えになってあげてください。
睡眠について
アトピーが酷くなると睡眠に影響が出ます。
- 痒みが酷くて眠りが浅くなる、または全く眠れなくなる
- かゆみ止めの薬を飲むと日中も頭がぼーっとする
- 睡眠に問題が起きるため、体力が低下する
- 集中力も低下し、日常のパフォーマンスが低下する
などなど、身体内部では表面的な傷以上に深刻な問題が発生しています。
しかし目に見えないし恐らく医者はそんなことまで言及してこないため、他人にはなかなか気づかれにくいことなのですが、本人はかゆみと同じくらいしんどい状況です。
かゆみ止めの薬を飲むと翌日一日頭が重く、体が鉛のように重く感じて活動が鈍り、何気ない日常の行動が困難になります。
けれども薬を飲まないと痒みで眠れないため、それはそれで睡眠が足りず昼間眠くなってしまったりするのでやはり日常生活に支障が出ます。
基本的に医者は「薬を飲むとぼーっとする」という事実を認識していても、実際に飲んでいるわけではないしむしろそれは薬が正しく作用しているからであって副作用ではないと考えているため、患者本人がどれだけしんどい思いをしているかは二の次になります。
ですので、この辺りは医師に相談してもあまり改善は見込めないでしょう。
患者本人がどの程度妥協できるか(頭がぼーっとしてもかゆみを止めたいか)にかかってくるので、本人が嫌がっているのに無理に飲ませないようにしてあげて欲しいです。
なぜなら、勉強と人間関係両方に支障が出るからです。
子供の人生で勉強と人間関係両方が悪化したらどうなりますか。
アトピー云々の話じゃなくなります。
アトピーの治療はすべきです。それは絶対すべきだと思います。
けれども、子供の人生にも配慮が必要です。
医師の治療方法は恐らく正しいのですが、それはココロのケアを無視した場合に正しいのであって、将来の人生もかかってくる子供時代の人間関係と勉強効率は、親御さんが気にかけてあげて欲しいです。
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ここまでつらつら書き連ねてきましたが、冒頭にも書きましたが私は医者ではありません。
しかし、私は自分が自分の親であったなら、ここに配慮してあげたらもっと本人は治療が楽だったかもしれないなと思い、今回の記事になりました。
医師は基本的に症状ごとにカテゴリー分けしてそれに応じた治療法の提案しかしません。
しかし、患者は千差万別、それこそ全員違います。
大人になると自分で治療方法をチョイスすることもできますが(もちろん自己責任)、子供にはなかなか難しいです。
ですので、親御さんがフォローして、せめてごく普通の、当たり前の生活が送れるように手助けしてあげて欲しいのです。
世の中からアトピーで苦しむ子供が一人でも減りますように…。