小さな幸せを感じる日々の日記

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うつ病患者が映画(ボヘミアンラプソディー)を観た感想

もう本当に年単位で久しぶりに映画館で映画を観てきました。

 

話題のボヘミアンラプソディーを!

 

映画の内容はともかく

映画の内容はとてもストレートにイギリスの若者の苦悩と成功のサクセスストーリーで、しかもそれが実在の人物を基に描かれているのですから純粋に感動モノです。

 

私みたいなクイーンのシングル曲くらいしか知らないような人間でも問題なく音楽に酔いしれる事が出来ました。

あと、クイーンの他のメンバーがまだご存命だからだと思うけど、フレディ以外のメンバーはとっても良い人として描かれています。いや実際良い人なんだろうけどさ・・・けどさ…。

 

あと猫たちがめっちゃ可愛かったです( *´艸`)

みんな芸達者!

 

自分的感想

で、全体的にはお勧めなので良いのですが、自分はこれをみてどう思ったかを振り返ると、ちょっと悲しい事実に気づきました。

 

映画を観ていて、思わず涙ぐんでしまうシーンがありました。

歌もとても素敵でした。

音響設備もとてもよく、本当に映画館で観れて良かったなと思いました。

悲しいシーンに目をそむけたくなったり、仲直りのシーンにほっとしたり、ライブシーンでは普通にライブを観ているような気持ちになれました。

 

でも、

それなのに、

何も感じなかったのです。

 

矛盾してますよね。

ほっとしたり、涙ぐんだり、応援したい気持ちになったりしていて、実感もしているのに、自分の感想は「何も感じていない」というもの。

 

私にもうまく説明できないのですが、感情が麻痺しているというのが一番近いでしょうか。

感情が死んだわけではないのです。単に麻痺しているだけで、本当は機能しているのです。しかし、脳にまでその情報が届いていないまたはとても鈍く届く。

 

痛み止めや麻酔の様な感じでしょうか。

 

痛みは現実に起きている。けれども痛み止めで痛みが「遠のいている」感覚。

麻酔をして手術をすると、メスで切れば当然出血する。その肉体の部位は機能しているから。けれども脳は痛みを感じない。麻痺しているから。

そんな感じでしょうか…私にもよくわかりませんが…。

 

そして、ああ、これって鬱状態ってことかもしれないなと思いました。

感動しなかった訳では無いので。

 

映画の内容が症状になにかしらの影響を与える事もなく良かったですが、自分は本当に鬱病なのだなと実感しました。

そういえば何も感じないのに酷く疲れている、いつもそんな感じだなと。

 

そして絶望

この映画は本当に素晴らしかったです。

制作に関わった方々の熱意も伝わる映画でした。

本気で本気の映画を届けようという気合が見て取れました。

 

だからこそ

 

そんなに素晴らしいものを見せてもらっても、

私は何も感じる事が出来ないという事は、

何かをして感情を取り戻す事はもう不可能なのかもしれないと思いました。

 

映画を観るという行為は確かに受動的かもしれません。

けれども私の場合は映画館に行くだけでも相当頑張って行動しなければならないので自分の中では能動的に動いたつもりです。

 

でも、その結果がこれ。

その結果が、「何も感じない」

 

絶望的でした。

映画の内容は素晴らしかったのに、帰宅時ずっとボーっとして。

感動した夢を見たような感じかな…。実感が伴っている様で伴っていないような…。

感動と退屈が同居しているような気分でした…。

 

鬱病って長引くとそれが性格になってしまうと聞きました。

小学生の頃から鬱病患ってる私はもう、人格が壊れてしまっているのかもしれません。