褒めるのが下手過ぎて何も言えない
相手の事を本当に好きで尊敬していて、
物事に全力で取り組む姿勢、
努力し、努力し続ける姿勢、
やっていることに対して何年もずっと変わらず真摯に向き合い続けている信念、
そしてそこから生み出される作品の素晴らしさ。
仲間に対しての心からのリスペクト、
嘘偽りのない付き合い、
本気で語り合いながら、思いやりと笑顔を忘れない優しさ。
それが本当に素晴らしいと思い、
あなたがどれほど素晴らしいか伝えたくなる時があるのです。
けれども、
もし、例えば、その相手が何かしらの理由(けがなど)で
今まで通りの仕事や生活や作品作りや努力が出来なくなったとしても
私は変わらず相手の事を好きでい続けると思うのです。
今までのその人の生きてきた功績は消えないから。
けれども、
ああ
けれどもだ。
ずっとずっと努力し続けている人に、それこそ努力しているという認識すらないかの如く努力し邁進し続けている人に
努力していなくてもあなたは素晴らしい
と伝える事は、相手の努力そのものを否定しているのではないかと不安になるのです。
だからといって「努力しているあなたが好き」というのはやはり私の心情としてはちょっと違うし。
だから私は感動すればするほど、相手を素晴らしいと思えば思うほど、何も言えなくなってしまうのです。
素晴らしいと伝えることで、相手が悲しんだり落ち込んだりしてしまうのは、私にとって最悪の出来事に他ならないから。
自分の気持ちを伝えるのは、ただの自己満足でしかない。
そんな事の為に相手を苦しめたくない。
だから、言葉に詰まるのです。
気持ちを言葉にするのって、本当に難しいな。